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クロノス:時間を支配し子を喰らう巨神【ティターン族】

#ギリシャ神話 #男神 #ティターン #時間 #鎌 #巨神 #王
クロノス / Cronus
クロノス

クロノス

Cronus
ギリシャ神話ティターン神族 / 農耕神
神格★★★★★
大きさ巨神 (ティターンサイズ)
権能時間の操作 / 破壊
弱点予言への恐怖
主な登場
GOD OF WARエイジ・オブ・ミソロジー冥王神話LC

父を倒して王となり、自らも息子に倒された悲劇の支配者クロノス。巨大な鎌を振るい、予言の恐怖から我が子を次々と飲み込んだその姿は、画家のゴヤによって描かれた「我が子を食らうサトゥルヌス」の絵画でもあまりにも有名です。彼は時間の冷酷さと、運命からは逃れられない無情さを象徴しています。

黄金時代の支配者

平和な時代の王

一般的には恐ろしい暴君として描かれるクロノスですが、彼が世界を支配していた時代は「黄金時代」と呼ばれ、争いもなく、人々は労働の苦しみも知らずに暮らしていたと言われています。彼は元々農耕の神であり、豊穣をもたらす存在として崇拝されていました。ローマ神話のサトゥルヌス(土星の語源)と同一視されるのも、この農耕神としての側面からです。

父殺しと子喰い

繰り返される悲劇

ガイアに唆されて父ウラノスの男根を切り落とし、世界の王となったクロノスですが、父から「お前もまた、自分の子供によって王座を追われるだろう」という呪いの予言を受けます。この恐怖に取り憑かれた彼は、妻レアとの間に生まれたヘスティアデメテルヘラハデスポセイドンを次々と丸呑みにしてしまいました。

ゼウスの逆襲

しかし、末っ子のゼウスだけは母レアの機転によって、石を身代わりにして飲み込ませることで救われました。クレタ島で密かに育てられたゼウスは、成長すると父に挑み、吐き薬を飲ませて兄弟たちを吐き出させました。こうして始まったのが、ティターン神族とオリュンポス神族の大戦争「ティタノマキア」です。敗れたクロノスはタルタロスへ幽閉されました。

時間神としてのクロノス

ChronosとKronos

本来、農耕神クロノス(Kronos)と時間の神クロノス(Chronos)は別の神でしたが、名前が似ていることや、全てを刈り取る鎌のイメージから後に同一視されるようになりました。現代で彼が「時の翁(Father Time)」として、大鎌を持った老人の姿で描かれるのはこのためです。ゲームやアニメ作品でも、時間を操る能力者として登場することが定番となっています。

まとめ

全てを生み出し、育て、やがて全てを無に帰す「時間」という尺度。クロノスはその不可逆な流れと、世代交代という避けられない運命を背負った、孤独な神なのかもしれません。