パシュパタストラと並ぶ、インド神話の超兵器がブラフマーストラです。創造神ブラフマーの名を冠したこの武器は、一度放たれれば敵を倒すまで執拗に追い続け、その威力は大地を不毛の荒野に変えるといいます。多くの英雄たちが切り札として使用した、必殺の代名詞です。
絶対に外さない矢
必中と無効化
ブラフマーストラの最大の特徴は、**「狙った敵には必ず当たる」**という因果逆転のような必中性能です。 さらに、他の通常兵器や下位のアストラを無効化する防御貫通能力も持ち合わせており、これを防ぐには同じ「ブラフマーストラ」をぶつけて相殺するしかありません。
環境破壊
その破壊力は凄まじく、使用された土地は草木も生えない不毛の地となり、雨も降らなくなると描写されています。まさに環境レベルでの災害を引き起こす兵器です。
悲劇の英雄カルナ
呪いで発動せず
『マハーバーラタ』の英雄カルナは、師匠パラシュラーマからこの武器の呪文を授かりました。 しかし、身分を偽って修行していたことがバレてしまい、**「最も必要な時に記憶を失って使えなくなる」**という呪いをかけられてしまいます。 その呪いの通り、宿敵アルジュナとの決戦で彼は呪文を思い出せず、敗北することになりました。
ラーマの勝利
一方、『ラーマーヤナ』の主人公ラーマは、魔王ラーヴァナとの決着をつけるためにこの武器を使用しました。ラーヴァナの心臓には不死の秘薬が隠されていましたが、ブラフマーストラはその守りを貫き、見事に魔王を討ち果たしたと伝えられています。
現代エンタメでの活躍
Fateシリーズ
カルナの宝具「ブラフマーストラ・クンダーラ」として登場。目からビームを出したり、核熱として爆発させたりと、派手な演出で最強の一角として描かれています。
【考察】神の法への介入
リセットボタン
創造神の武器であるということは、世界(プログラム)を書き換える管理者権限のようなものかもしれません。「必ず当たる」という理不尽さは、それが物理法則を超えた神の意志そのものだからでしょう。
まとめ
必中必殺の黄金の矢。ブラフマーストラは、英雄たちの栄光と悲劇を分かつ、運命の審判者なのです。