「アストラ」とは、インド神話における「魔法の矢」や「召喚術」のような神の武器を指します。その中でも、破壊神シヴァの力を宿したパシュパタストラは、全宇宙を焼き尽くすことが可能な、正真正銘の破壊兵器です。あまりに危険すぎるため、神々ですら使用をためらう禁忌の力です。
視線一つで敵を消す
発動条件の軽さ
通常の武器と違い、パシュパタストラは弓矢だけでなく、**「言葉」「思考(念じる)」「視線(見る)」**だけでも発動可能です。 シヴァ神がその気になれば、睨んだだけで敵を分子レベルで分解できるという、反則級の性能を持っています。
アルジュナへの譲渡
英雄アルジュナは、シヴァ神との厳しい修行と戦いの末に認められ、この武器を授かりました。 しかし、シヴァは「決して弱い敵や人間に使ってはならない。もし使えば、自らを滅ぼし、全宇宙を道連れにするだろう」と厳重に警告しました。
使われなかった最強武器
核兵器のメタファー?
結局、『マハーバーラタ』の大戦争においても、アルジュナはこのパシュパタストラを(人間相手には強すぎるため)使いませんでした。 その描写の凄まじさから、現代では「古代の核兵器」のメタファーではないかとSF的に解釈されることもあります。
FGOでの活躍
破壊神の手翳
人気ゲーム『Fate/Grand Order』では、アルジュナの宝具として登場。「破壊神の手翳(パーシュパタ)」の名で、確率で即死効果をもたらす強力な攻撃として描かれ、その知名度を一気に上げました。
【考察】力の抑制
使わない勇気
最強の力を持っていながら、それを乱用せずに抑制することこそが、真の英雄の資格である。パシュパタストラの伝説は、そんな武力のモラルを問いかけているようにも思えます。
まとめ
存在すること自体が世界の脅威となる武器。パシュパタストラは、神の力の恐ろしさを象徴する、究極の抑止力なのです。