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ラーマ:魔王を倒した理想的な王とラーマーヤナ【元ネタ・強さ解説】

#インド神話 #ラーマーヤナ #弓 #Fate #セイバー #アーチャー #英雄
ラーマ / Rama
ラーマ

ラーマ

Rama
ラーマーヤナ英雄 / 神の化身 / 王
英雄度★★★★★
特徴青い肌を持つ高貴な姿
功績/能力ブラフマーの矢/ヴィシュヌの加護
弱点妻への疑念/ダルマへの固執
主な登場
Fate/Grand Order女神転生RRR(モデル)

インドのみならず東南アジア全域で愛される叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公、ラーマ王子。彼は維持神ヴィシュヌの第7の化身(アバターラ)であり、正義と道徳(ダルマ)を体現する「理想の王」として崇拝されています。奪われた妻シータを取り戻すための壮大な冒険活劇、猿神ハヌマーンとの共闘、そして魔王ラーヴァナとの決戦は、勧善懲悪の物語の金字塔です。

追放された王子

継承権の剥奪

コーサラ国の王子として生まれたラーマは、文武両道の完璧な若者でした。しかし、継母カイケーイーの陰謀により、14年間の森への追放を命じられます。父王の言葉(約束)を重んじるラーマは、少しも恨むことなくこれを受け入れ、妻シータ、弟ラクシュマナと共に王宮を去ります。この「父への従順さ」こそが、インドにおける理想の息子像とされています。

シータの誘拐

森での生活中、羅刹(ラークシャサ)の王ラーヴァナがシータの美しさに目をつけ、彼女を誘拐してランカ島(スリランカ)へと連れ去ってしまいます。最愛の妻を奪われたラーマは、悲しみを乗り越え、彼女を取り戻すための戦いを決意します。

ランカ島への進撃

猿軍団との同盟

捜索の途中、ラーマは猿の王国でハヌマーンと出会います。怪力で空を飛ぶハヌマーンは、ラーマの忠実な従者となり、シータの居場所を突き止めます。ラーマは猿の軍勢を率いて南下し、海に石を投じて巨大な橋(アダムス・ブリッジ)を作り、ランカ島へと攻め込みました。

魔王討伐

十の頭と二十の腕を持つ魔王ラーヴァナとの戦いは熾烈を極めました。ラーヴァナはいかなる神や悪魔にも殺されない特権を持っていましたが、「人間」であるラーマには倒すことができました。最後は創造神ブラフマーの矢(ブラフマーストラ)を放ち、魔王の心臓を貫いて勝利しました。この勝利を祝う祭りが、現在の「ディワリ(光の祭り)」の起源と言われています。

理想と苦悩

悲しき帰還

アヨーディヤーに帰還し王となったラーマでしたが、民衆の間で「長く敵の元にいたシータの貞操」を疑う噂が広まります。王としての責務(ダルマ)を優先したラーマは、苦渋の決断で、身重のシータを森へ追放してしまいます。後に彼女の潔白は証明されますが、二人は地上では二度と結ばれることはありませんでした。

現代のヒーロー

FGOでは、シータとの再会を願い続ける一途な少年剣士として描かれています。また、インド映画『RRR』の主人公の一人のモデルにもなっており、弓を持って戦う姿はラーマ神そのものとして演出されています。

まとめ

ラーマの物語は、単なる冒険譚に留まらず、王としての義務と個人としての愛の葛藤を描いた人間ドラマでもあります。彼の高潔な精神は、今も人々の道徳的模範となっています。