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グラム:ドラゴン殺しの元祖となった魔剣【北欧神話】

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グラム / Gram
グラム

グラム

Gram
北欧神話(ヴォルスンガ・サガ)剣 / 魔剣
攻撃力★★★★★
属性
特殊能力鉄や岩を両断する切れ味・竜特攻
主な登場
Fate/stay night (カリバーンの原型)ファイアーエムブレムニーベルングの指環 (ノートゥング)

グラムという名前は古ノルド語で「怒り」を意味します。北欧神話の英雄シグルド(ドイツ語圏の『ニーベルンゲンの歌』ではジークフリート)が、悪竜ファフニールを倒す際に振るった、まさに元祖「ドラゴンスレイヤー」です。「石に刺さった剣」ならぬ「樹に刺さった剣」としても知られ、アーサー王エクスカリバー伝説の原型になったとも言われています。

リンゴの木に刺さった選定の剣

オーディンの試験

シグルドの父シグムンドが妹の結婚式を開いていた時、会場に片目の老人(変装したオーディン)が現れ、一本の剣を庭の巨大なリンゴの木(ヴォルスングの木)に深く突き立てました。「この剣を引き抜けた者に授ける」という言葉通り、多くの屈強な男たちが挑戦しましたが、誰一人として動かすことはできませんでした。しかし、シグムンドが手をかけると、まるで鞘から抜くように簡単に引き抜くことができました。これがグラムの最初の姿です。

一度折れ、再び蘇る

しかしシグムンドは後に、戦場でオーディンの怒りに触れ、敵の槍ではなくオーディングングニルによって剣を折られ、命を落としてしまいます。その折れた剣の破片は妻によって大切に保管され、息子シグルドへと受け継がれました。成長したシグルドは、名工レギンに依頼して**再鍛造(リフォージ)**を行い、以前よりも鋭く、より強力な魔剣として復活させました。

異常な切れ味のテスト

川に流した羊毛

鍛え直されたグラムの切れ味を試すため、シグルドは川に行き、上流から羊毛の塊を流して、水面に剣を立てて待ち構えました。羊毛はふわりと刃に触れた瞬間、何ら抵抗を感じさせることなく真っ二つに切れました。さらにシグルドが力試しに鍛冶台(金床)を叩くと、剣は折れず、逆に鉄の台の方が両断されてしまったといいます。

竜の心臓を一突き

この恐るべき切れ味をもって、シグルドは自分が潜む穴の上を通った巨竜ファフニールの心臓を下から突き刺し、見事に竜退治を成し遂げました。『ニーベルンゲンの歌』ではバルムンク、ワーグナーの楽劇ではノートゥングという名前で登場しますが、その本質は変わらず、英雄の怒りと運命を切り開く刃です。

まとめ

一度は折れても、なお強く美しく蘇るグラムは、挫折を経て成長する英雄の魂そのものです。「怒り」という名の通り、理不尽な運命や強大な敵を両断するための、激しい力が込められています。