ハルペーは、湾曲した鎌のような形状をした特異な剣です。この武器の最大の特徴は、「不死の存在にも死を与える」という神殺しの能力にあります。物理的な切れ味以上に、概念的に「不滅性を断ち切る」力を持っているとされ、多くの神殺しのエピソードに登場します。RPGでは「即死攻撃」の効果を持つ武器としておなじみです。英雄ペルセウスの武器として有名ですが、実はもっと古い時代から神々の武器として使われてきた歴史があります。古い支配を断ち切り、新しい時代を切り開くための象徴的な道具なのです。
鎌なのか剣なのか
独特のフック
通常の剣の刃の途中に、鎌のような突起(フック)が生えた形状をしています。これで敵の首や手足を引っ掛けて切断したとされます。元々は農具の鎌が武器に進化したものと考えられていますが、その形状の異質さが神話的な不気味さを醸し出しています。美術作品でも、このフックが強調されて描かれることが多いです。現代のファンタジー作品でも「ショーテル」などと混同されることがありますが、その神話的意味合いは別格です。
アダマスの鎌
元々はゼウスの父クロノスが、その父ウラノスを去勢する際に使った「アダマスの鎌」が起源とも言われ、神さえも傷つける絶対的な切れ味を持っています。ダイヤモンドのように硬い(アダマス)素材でできているとも伝えられています。宇宙の支配権を巡る争いで使われた、由緒正しき(そして恐ろしい)武器なのです。
メドゥーサ討伐
鏡の盾とのコンボ
英雄ペルセウスは、アテナから借りた鏡の盾でメドゥーサの姿を映し、石化を避けながら接近しました。そして、ヘルメスから借りたこのハルペーを一閃させ、見事に寝ているメドゥーサの首を斬り落としたのです。どんなに硬い鱗も、再生能力も、ハルペーの前では無力でした。
まとめ
再生能力を持つ怪物に対して、決定打を与えるハルペー。それは「終わりのないものに終止符を打つ」ための決戦兵器なのです。何かを終わらせ、次へ進むための断絶の力を象徴しています。