アーサー王の「エクスカリバー」と並んで、聖剣の代名詞として世界中で知られるのが、フランスの英雄ローランが愛用したデュランダルです。その名前は「不滅のもの」や「永続するもの」を意味するとされ、どんなに激しい戦いで酷使しても刃こぼれ一つせず、持ち主が死んでも決して折れることがなかったという、耐久性と頑丈さで言えば間違いなく世界一の剣です。
聖なる力が宿る柄
パワーの秘密は「中身」
デュランダルの黄金の柄(つか)の中には、キリスト教の非常に強力な聖遺物が封入されています。
ローランの最期と裂けた岩
敵に渡すくらいなら
ロンスヴォーの峠で敵軍(サラセン人)の大軍に囲まれ、死を悟ったローランは、この聖剣が異教徒の手に渡り汚されることを何よりも恐れました。彼は剣を破壊しようと決め、目の前にあった巨大な大理石(または岩)に、何度も全力で剣を叩きつけました。
剣よりも岩が割れた
しかし、デュランダルは折れるどころか、傷一つつきませんでした。それどころか、叩きつけられた岩の方が真っ二つに裂けてしまいました。「ああ、聖マリアよ、お助けください」と嘆くローランでしたが、結局剣を折ることはできず、彼は剣を体の下に隠して息絶えたと言われています。フランスのロカマドゥールには、この時ローランが岩を叩き割った(あるいは投げ飛ばして突き刺さった)とされる剣が、現在も崖に刺さった状態で残されており、観光名所となっています(もちろんレプリカ説が濃厚ですが)。
まとめ
持ち主の最期の願いすら拒絶するほどの強靭さ。デュランダルは、騎士の誇りと深い信仰心が、物理的な「硬度」となって具現化した、まさに「不滅」の象徴です。