アーサー王の円卓は、王も騎士も対等である平和の象徴ですが、その中には一つだけ、誰も座ってはならない呪いの席(Siege Perilous:危険な座)と呼ばれる椅子がありました。それは単なる空席ではなく、聖杯を見つける運命にある者以外を拒絶する、致死性のセキュリティシステムでした。
座れば死ぬ
厳格すぎる資格審査
この席は魔術師マーリンによって用意されました。資格のない者がうっかり、あるいは蛮勇を振るって座ろうものなら、即座に大地が裂けて飲み込まれるか、火に包まれて消滅したと言われています。多くの騎士たちがその犠牲になったとも噂されました。
ガラハッドの到来
選ばれし騎士
ある日、ランスロットの息子である若き騎士ガラハッドが現れ、躊躇なくこの席に座りました。全員が息を呑みましたが、彼が座っても何も起きず、むしろ座席に「これぞガラハッドの席なり」と金文字が浮かび上がりました。これにより、聖杯探求の冒険が始まる合図が切られたのです。
まとめ
呪いの席は、聖杯という至高の目標には、血統や武力だけでなく、「純潔」と「選定」という絶対的な条件が必要であることを示す、厳しい試練の象徴です。