「円卓」は、もはや単なる家具の名前ではなく、選ばれしエリート集団や、対等な会議そのものを指す言葉として定着しています。アーサー王伝説において、このテーブルは王国の繁栄と騎士道の理想を具現化した、物理的かつ精神的な支柱でした。
上座なき会議
席次争いの解消
荒くれ者の騎士たちは、誰が王の近くに座るか、誰が上座に座るかで常に喧嘩をしていました。これを解決するために導入されたのが円形のテーブルです。円には始点も終点もなく、王を含めた全員が対等な位置関係になります。これは当時としては画期的な民主的(あるいは友愛的)なシステムでした。
巨大な規模
12人?150人?
一般に「円卓の騎士」は12人というイメージがありますが、伝説によってはテーブルは150人、あるいはそれ以上が座れる超巨大なものだったとされます。元々はウーサー王(アーサーの父)のためにマーリンが作り、レオデグランス王を経て、グィネヴィア王妃の嫁入り道具としてアーサー王のもとに渡ったという経来があります。
まとめ
円卓は、理想的な主従関係と友愛のシンボルでしたが、皮肉にもその「円」はランスロットとグィネヴィアの裏切りによって内側から崩壊することになります。形ある理想の脆さを物語る記念碑と言えるでしょう。