WindowsのAIアシスタントや『Halo』のキャラ名としても知られる**コルタナ(Cortana)ですが、その元ネタは伝説の騎士が持っていた「切っ先のない剣」です。敵を刺し殺さない「慈悲の剣(Sword of Mercy)」**として、現在もイギリス王室の戴冠式で使用される神聖な宝剣です。
オジエ・ル・ダノワの愛剣
デュランダルと同じ鋼
伝説によれば、コルタナはローランの聖剣「デュランダル」や、シャルルマーニュの「ジュワユーズ」と同じ鋼から作られた兄弟剣です。所有者はデンマークの英雄オジエ・ル・ダノワ。彼がこの剣を試そうと岩を切りつけた際、刃の先端が少し欠けてしまいましたが、「これで私は人を刺し殺さずに済む」と言ってそのまま使い続けたと伝えられています。
英国王室の至宝カータナ
戴冠式の象徴
現実の世界では、エドワード懺悔王の剣とされるものが「カータナ(Curtana)」として英国王室に保管されています。先端が平らに切り落とされた形状をしており、戴冠式の際には「王の慈悲」を象徴する剣として掲げられます。伝説と歴史が交差する、数少ない現存する「聖剣」の一つと言えるでしょう。
正義と慈悲
戴冠式では、コルタナ(慈悲の剣)と共に、「正義の剣(精神的正義)」と「正義の剣(俗世的正義)」の二本も捧げられます。王には力強い正義の執行だけでなく、時には敵を許す慈悲の心も必要であるという、統治者の理想がこの剣には込められています。
トリスタン伝説との関係
一説には、この剣はかつて円卓の騎士トリスタンが持っていた剣であり、敵の巨人の頭に破片が残って欠けたものだとも言われています。騎士の冒険譚と、王の権威を示す宝物が混じり合い、今の「慈悲の剣」としての地位を確立しました。
まとめ
最強の切れ味を持ちながら、あえて殺傷能力を削いだコルタナ。それは、真の強さとは武力ではなく、敗者を許す心にあることを示しています。