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カドモス:竜の歯を撒いて兵士を作ったテーバイの祖...【元ネタ・解説】

#神話 #ギリシャ #王 #竜殺し #建国者
カドモス / Cadmus
カドモス

カドモス

Cadmus
ギリシャ神話History / Legend
英雄度★★★
特徴アルファベットをもたらした王
功績/能力建国のカリスマ・竜退治
弱点アレスの呪い
主な登場
ギリシャ神話恐怖の報酬(映画の社名?)

ヘラクレスペルセウス以前の、ギリシャ神話最初期の英雄の一人カドモス。フェニキアの王子として生まれた彼は、ゼウスに誘拐された妹エウロペ(ヨーロッパの語源)を探す旅に出ました。妹は見つかりませんでしたが、アポロンの神託に従ってボイオティアの地に都市を建設することになります。これが悲劇の舞台として名高い都市国家テーバイの始まりです。また、彼はギリシャにアルファベット(文字)を伝えた文化英雄としても知られています。

竜殺しとスパルトイ

アレスの竜

新しい都を築くための水を求めて泉へ向かったカドモスの部下たちは、そこを守っていた軍神アレスの聖なる毒竜に食い殺されてしまいます。カドモスは激怒し、岩や槍を使ってこの恐ろしい竜を退治しました。

竜の歯の兵士

女神アテナの助言に従い、彼は退治した竜の歯を大地に撒きました。すると、土の中から武装した兵士たち「スパルトイ(播かれた者たち)」次々と生えてきました。カドモスが彼らの中に石を投げ込むと、兵士たちは互いに同士討ちを始め、最後に生き残った5人がカドモスの部下となり、テーバイの貴族の祖となりました。

呪われた一族

ハルモニアーとの結婚

カドモスはアレスとアプロディーテの娘ハルモニアーを妻とし、神々が参列する盛大な結婚式を挙げました。しかし、アレスの竜を殺した呪いは彼の一族に暗い影を落とします。娘のセメレーやアガウエー、孫のアクタイオンやペンテウスなど、子孫たちは次々と悲惨な死を遂げました(オイディプス王も彼の子孫です)。

蛇への変身

度重なる不幸に耐えかねたカドモスは、「神々がこれほど蛇(竜)の命を重んじるなら、私も蛇になりたい」と嘆きました。その願い通り、彼と妻は最後に大蛇へと姿を変え、エリュシオン(極楽)へと去っていったと伝えられています。

まとめ

文明(文字)をもたらし、都市を築き、超自然的な力と戦ったカドモス。彼の物語は、文明構築の苦難と、神々の理不尽さを象徴する荘厳な神話です。