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玉藻前:国を傾けた金毛九尾の狐【元ネタ・殺生石伝説】

#Fate #キャスター #変化 #妲己 #日本の妖怪 #日本神話
玉藻前 / Tamamo no Mae
玉藻前

玉藻前

Tamamo no Mae
日本伝承 / 中国神話妖怪 / 妖獣
危険度★★★★★
大きさ人間大 (変化時) / 巨大な九尾の狐 (正体)
特殊能力変化、幻術、神通力、王をたぶらかす
弱点陰陽師の法力、神弓
主な登場
Fate/Grand OrderFate/EXTRAうしおととら妖怪ウォッチ大神

才色兼備の絶世の美女として宮中に現れ、帝の寵愛を一身に受けた玉藻前(たまものまえ)。しかしその正体は、古より数々の王朝を滅ぼしてきた大妖怪「金毛九尾の狐」でした。酒呑童子大嶽丸と並び日本三大悪妖怪の一角に数えられる、最強クラスの妖狐伝説に迫ります。

宮中を揺るがした傾国の美女

鳥羽上皇の寵愛

平安時代の末期、鳥羽上皇の元に一人の美女が現れました。彼女は美しいだけでなく、博識で詩歌管弦にも通じており、「玉藻前」と名付けられて寵愛を受けます。しかし、彼女が近づくにつれ上皇は原因不明の病に伏せるようになりました。

陰陽師による正体の露見

上皇の病を怪しんだ陰陽師・安倍泰成(安倍晴明の子孫とされる)が占ったところ、玉藻前の正体が九尾の狐であることが判明します。正体を見破られた彼女は、白面金毛九尾の狐の姿となり、宮中から逃走しました。

那須野での決戦と殺生石

討伐軍の攻撃

逃げ延びた九尾の狐は那須野(現在の栃木県那須町)で婦女子をさらうなどの悪行を重ねました。朝廷は三浦介義明・上総介広常らを将とする討伐軍を派遣。犬を狐に見立てて訓練する「犬追物」で鍛え上げた武士たちの矢と、神仏の加護により、ついに九尾の狐は討ち取られました。

石となっても毒を吐く

死後、その怨念は巨大な石に変じ、近づく生き物の命を奪う毒気を放ち続けました。これが**殺生石(せっしょうせき)**です。室町時代になり、名僧・玄翁和尚が法力で石を砕くまで、その呪いは続いたと言われています。

大陸から渡ってきた妖怪?

妲己・褒姒との同一視

伝説では、玉藻前の正体は中国・殷の**妲己(だっき)**や、周の褒姒(ほうじ)と同一の個体であり、天竺(インド)を経由して日本に渡ってきたとされます。数千年にわたり国を傾けてきた、まさにワールドクラスの大妖怪と言えるでしょう。

現代ポップカルチャーでの人気

良妻賢母(?)なキャスター

『Fate/EXTRA』や『FGO』では、キャスターのサーヴァントとして登場。「良妻賢母」を自称するコミカルかつ献身的なキャラクターとして描かれますが、その根底には「誰かに仕えたい」という想いと、過去の悪行への葛藤が見え隠れします。現代において、最も愛されている妖怪キャラクターの一人です。

まとめ

美しさで人を惑わし、強大な力で国を脅かした玉藻前。その伝説は、権力への戒めとして、あるいは魅力的なダークヒロインの物語として、今もなお語り継がれています。