日本最強の「鬼」いえば酒呑童子が有名ですが、それに匹敵、あるいは凌駕する力を持っていたとされるのが**大嶽丸(おおたけまる)**です。鈴鹿山脈を支配し、神の加護を受けた英雄・坂上田村麻呂と、天女である鈴鹿御前の二人掛かりでようやく倒された、別格の大妖怪です。
荒れ狂う神通力
天災ごとき力
大嶽丸は自在に空を飛び、山を黒雲で覆って豪雨や雷光を操りました。さらに自身の分身を無数に作り出すことも可能で、田村麻呂の数万の軍勢も手も足も出ませんでした。物理的な攻撃だけでなく、強力な妖術を使いこなす知的な支配者でもあったのです。
三千本の剣と愛
鈴鹿御前の策
力押しでは勝てないと悟った鈴鹿御前は、計略を用いました。大嶽丸の警戒を解き、彼の守りの要である「三明の剣(大通連・小通連・顕明連)」を奪い取ることで弱体化させました。最後は神通力を封じられ、田村麻呂の聖剣・ソハヤノツルギによって首を刎ねられましたが、一度は魂だけで復活して反撃に転じるほどの執念を見せました。
まとめ
大嶽丸は、単なる悪役を超えて、自然の脅威そのものが具現化したような圧倒的なスケールを持つ、日本伝説屈指のボスキャラクターです。