北欧神話最大の英雄シグルドが、悪竜ファフニールを倒した際に手に入れた財宝。その中にあった一本の名剣がフロッティです。最強の剣グラムの陰に隠れがちですが、竜が守り抜いた至高の宝剣の一つであることは間違いありません。
竜の宝物庫にあった剣
ヴォルスンガ・サガでの記述
『ヴォルスンガ・サガ』によれば、シグルドはファフニールを倒した後、その巣穴に潜り込みました。そこで彼は大量の黄金と共に、**「リジル」と「フロッティ」**という二振りの剣を発見し、自分のものにしました。
グラムとの差別化
シグルドのメインウェポンは、父から受け継ぎ鍛え直した魔剣グラムです。フロッティはサブウェポン、あるいは儀礼用やコレクションとしての意味合いが強かったかもしれません。しかし、竜が収集したコレクションということは、それだけで一級品の証です。
呪われた遺産
アンドヴァリの指輪
ファフニールの財宝には、持ち主を破滅させる「アンドヴァリの指輪」の呪いがかかっていました。フロッティもその財宝の一部である以上、所有者に不幸をもたらす運命からは逃れられなかったのかもしれません。実際、シグルドは後に非業の死を遂げています。
現代作品でのフロッティ
グラムに次ぐ名剣
ゲーム作品では、グラムが最強装備であるのに対し、フロッティはその一段階下、あるいは特殊な効果を持つレア武器として登場することが多いです。名前の響きがユニーク(Rot=腐敗、のようなニュアンスも?)なため、毒属性や状態異常攻撃を持つ武器として設定されることもあります。
竜殺しの証
「ドラゴンキラー」のスキルが付与されていることも多く、竜退治の報酬としての背景がゲームシステムに反映されています。
【考察】埋もれた名剣
サブキャラ的な魅力
神話において「名前だけ登場する武器」は、後世の創作者にとって想像力を刺激する格好の素材です。フロッティは、グラムという絶対的な主役がいるからこそ、渋い脇役としてファンタジーの世界で生き続けているのです。
まとめ
竜の血にまみれた黄金の中に眠っていた剣フロッティ。その刀身には、英雄の栄光と、破滅へのカウントダウンの両方が映り込んでいたのかもしれません。