クルージーン(Cruadín Catutchenn)は、ケルト神話の英雄クー・フーリンが所有していた名剣です。彼は魔槍「ゲイ・ボルグ」があまりに有名ですが、槍が使えない状況や、乱戦においては、この剛剣を用いて戦いました。
堅き頭を刈るもの
岩をも断つ切れ味
その名は「固い場所(頭)を刈り取るもの」といった意味を持ちます。伝説によると、この剣は非常に鋭く頑丈で、巨大な岩石でもバターのように容易に切り裂くことができたと言われています。また、鞘から抜くと眩い光を放ち、松明がなくとも夜道を明るく照らしたとされ、「クラウ・ソラス(光の剣)」と同一視されることもあります。
フェルグスとの因縁
共に誓い合った武器
クー・フーリンが養父であり敵将となったフェルグス・マック・ロイと対峙した際、彼はフェルグスの剣「カラドボルグ」の一撃を受け止めました。この時、フェルグスはかつての誓いに従って撤退しますが、その激しい打ち合いに耐えうるだけの強度がクルージーンにはありました。
Fateシリーズでの扱い
『Fate/stay night』のランサー(クー・フーリン)は槍兵クラスですが、接近戦や宝具を使わない通常攻撃では、この剣を使っているとも解釈できる描写があります(設定資料等では言及あり)。
魔槍との使い分け
クー・フーリンの代名詞といえば魔槍ゲイ・ボルグですが、これは足を使って投擲する必要があったり、一度使用すると遺体が無惨に破壊され回収が困難になるなどの制約がありました。そのため、乱戦や屋内戦、あるいは相手に敬意を表する決闘などでは、このクルージーンが好んで使われました。
まとめ
クルージーンは、魔槍という必殺技を持つ英雄にとっても欠かせない、信頼できる相棒としての剣です。その切れ味と輝きは、クー・フーリンの武勇を支える「もう一つの伝説」として、長く語り継がれています。ケルトの戦士たちにとって、剣は魂の一部であり、その輝きは彼らの誇りそのものであったと言えるでしょう。