北欧神話で最も美しい女神フレイヤ。ただでさえ美しい彼女を、誰も逆らえないほど魅力的に見せているのが、黄金の首飾りブリーシンガメンです。「ブリーシング族の首飾り」を意味するこの宝物は、美しさの象徴であると同時に、欲望とスキャンダルの象徴でもあります。
4人のドワーフとの取引
衝撃の入手方法
フレイヤはある日、4人のドワーフがこの見事な首飾りを作っているのを見て、どうしても欲しくなりました。 ドワーフたちは「金はいらない。その代わり、俺たち4人全員と一晩ずつ共寝しろ」という条件を出しました。 美の女神である彼女は悩みましたが、物欲に負けて承諾。4夜を過ごしてこの首飾りを手に入れたのです。
ロキの告げ口
このスキャンダルを盗み見ていたのが、悪戯神ロキです。彼はすぐに最高神オーディンに告げ口し、オーディンの命令で首飾りを盗み出しました。 フレイヤは返してほしければ「世界中で戦争を起こせ」と命じられ、死んだ戦士を増やす役割を担うことになります。
トールも着けた?
女装のお供に
トールがミョルニルを盗まれた際、花嫁に変装して巨人族へ乗り込む作戦が決行されました。 その際、トールの巨大な首元を飾るために、このブリーシンガメンが貸し出されました。ごつい男がつけるとどうなるのか…神々の美的センスが問われるエピソードです。
ファンタジー作品において
魅了のアイテム
ゲームなどでは「装備するとCha(魅力)が上がる」「NPCから好かれる」といった効果を持つアイテムとして登場します。 恋愛成就や美のお守りとしてモチーフにされることも多いです。
【考察】美と代償
欲望の炎
ブリーシンガメンの輝きは、フレイヤの「なりふり構わぬ欲望」の炎そのものかもしれません。美しさを手に入れるには相応の(時には泥臭い)代償が必要であるという、生々しい教訓を含んでいます。
まとめ
神話史上、最も高くついたアクセサリー。その輝きは、女神のプライドと引き換えに手に入れた、危険な美しさなのです。