街中の薬局やドラッグストアで、蛇が巻き付いた杯のマークを目にしたことはありませんか?これは**ヒュギエイアの杯**と呼ばれ、世界的に「薬学」のシンボルとして知られています。アスクレピオスの杖と並ぶ、医療関連の最も有名なアイコンの由来に迫ります。
健康の女神ヒュギエイア
清潔と予防の神
ヒュギエイアは医神アスクレピオスの娘であり、健康、衛生、予防医学を司る女神です(英語のHygiene:衛生の語源)。彼女はしばしば、大きな杯を持ち、そこに父の聖獣である蛇が巻き付いている姿で描かれます。蛇は脱皮することから「再生」と「復活」の象徴とされていました。
薬学のシンボルへ
毒と薬のバランス
杯は「薬を受け止める器」を表し、蛇は「毒(とそれを転じた薬)」を表すと解釈されます。「毒も使いようで薬となる」という薬学の基本理念を体現しているとも言えるでしょう。現在では、医師の象徴である「アスクレピオスの杖」と対になる形で、薬剤師や薬学のシンボルとして広く採用されています。
まとめ
ヒュギエイアの杯は、単なる神話のアイテムを超え、現代の私たちの健康を守る職業の誇り高きエンブレムとして生き続けています。