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ディオメデス:神さえ傷つけたギリシャ最強の戦士...【元ネタ・解説】

#神話 #ギリシャ #英雄 #神殺し #将軍
ディオメデス / Diomedes
ディオメデス

ディオメデス

Diomedes
ギリシャ神話(イリアス)History / Legend
英雄度★★★★★
特徴神を傷つける者
功績/能力神への攻撃・隠密・投擲
弱点女性関係(妻の不貞)
主な登場
イリアス神曲Fate/Grand Order

トロイア戦争のギリシャ軍において、アキレウスアイアスと並ぶ最強クラスの武将ディオメデス。彼はアルゴスの王であり、知勇兼備の完璧な戦士でした。特筆すべきは、女神アテナの加護を得て、戦場に介入してきた神々(アプロディーテとアレス)に人でありながら手傷を負わせ、撤退させたという前代未聞の武勲です。「神をも恐れぬ」ではなく「神をも討つ」力を発揮した数少ない英雄です。

神々との戦い

アプロディーテの負傷

乱戦の中でアエネアスを助けようとした女神アプロディーテの手首を槍で突き刺し、悲鳴を上げさせて追い払いました。美の女神は涙を流してオリンポスへ逃げ帰ったといいます。

戦神アレスの撃退

さらに、トロイア側に加勢して暴れ回る戦神アレスに対しても、アテナの導きで槍を投擲。これがアレスの腹部に命中し、不死の神に激痛を与えました。アレスは「万の戦士の叫び」に匹敵する大声を上げて天に逃げ去りました。

オデュッセウスの相棒

パラディオン奪取

彼は単独の武勇だけでなく、隠密作戦も得意としました。オデュッセウスと共に夜中にトロイアの城内へ潜入し、トロイア守護の神像「パラディオン」を盗み出すという功績を挙げました。また、敵の偵察兵ドロンを捕らえて情報を吐かせた後に殺害するなど、冷徹な一面も持ち合わせています。

帰国後の運命

戦争を生き延びて帰国しましたが、アプロディーテの呪いにより、妻が他の男と不倫をして彼を拒絶しました。居場所を失った彼はイタリアへと渡り、新たな都市を建設して平和に暮らした(あるいは神になった)と伝えられています。

ダンテの神曲

ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇において、彼はオデュッセウスと共に「欺瞞の罪」で地獄の炎に包まれている姿が描かれています。これはパラディオンを盗んだことや、トロイの木馬作戦(彼も関与したとされる)によるものですが、それだけ彼の行った「策略」が歴史に大きな影響を与えたと考えられていた証拠でもあります。

まとめ

神に挑み、勝利し、生き延びた稀有な英雄。ディオメデスは、人間の可能性が神の領域に達した瞬間を象徴する存在です。