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ヌアザ:ケルト神話の王【元ネタ・神様解説】

#ケルト神話 #アイルランド #ダーナ神族 #王 #銀の腕 #剣 #義手 #バロール #戦士 #リーダー
ヌアザ / Nuada
ヌアザ

ヌアザ

Nuada
ケルト神話神々 / 王
神格★★★★
大きさ人間大(戦士)
権能不敗の剣技、統率力
弱点肉体の欠損(王権の喪失)
主な登場
マビノギオンFate/Grand Order(ベディヴィエール関連)ヘルボーイ

「銀の腕のアガートラーム」。アイルランドの神々、ダーナ神族を率いて戦った最初の王。戦いで失った右腕を銀の義手で補い、王座に返り咲いた不屈の戦士神。

ヌアザとはどのような神か?

ケルト神話(アイルランド神話)のダーナ神族(トゥアハ・デ・ダナーン)の最初の王です。フィル・ボルグ族との戦いにおいて右腕を切り落とされたため、「五体満足でなければ王になれない」という掟に従って退位しました。しかし、医神ディアン・ケヒトによって動く銀の義手(アガートラーム)を作ってもらい、王位を取り戻しました。その後、魔眼のバロール率いるフォモール族との戦い(第二次モイ・トゥラの戦い)で命を落としました。

神話でのエピソード

不敗の剣

彼が持つ「クラウ・ソラス(光の剣)」は、ダーナ神族のエリン四宝の一つであり、一度抜かれれば誰も逃れることはできず、必ず勝利をもたらすとされた魔剣です。

ベディヴィエール

アーサー王伝説のベディヴィエールも隻腕であり、ヌアザの伝説が影響を与えている可能性があります。また、北欧神話のテュールとも共通点(腕を失う法と正義の神)が見られます。

信仰と後世への影響

ヘルボーイ

映画『ヘルボーイ2』の悪役ヌアダ王子は、彼をモチーフにした槍の使い手として描かれました。

ヌッド

ウェールズ神話では「銀の手のヌッド」として登場し、後の伝説の王たちの祖先とされました。

【考察】その本質と象徴

欠損と回復

王権の喪失(腕の切断)と、技術による回復(銀の腕)というテーマは、王の正当性が単なる肉体的な完全さだけでなく、共同体の支持や魔法的な力によって補完されることを示しています。

誰かのために退く王

ヌアザの物語で特筆すべきは、彼が二度も王位を譲っていることです。一度目は腕を失った時、二度目は太陽神ルーの才能を見抜いた時です。自らの権力に固執せず、共同体にとって最適なリーダーを選ぶことができる彼こそが、真の王の器を持っていたと言えます。

まとめ

銀色に輝くその腕は、肉体の傷よりも、王としての誇りが強固であることを証明しています。