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ネイト:エジプト神話の戦争の女神【元ネタ・強さ解説】

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ネイト / Neith
ネイト

ネイト

Neith
エジプト神話戦争の女神 / 織物の女神 / 創造神
神格★★★★★
大きさ赤冠を被り、弓矢を持つ女性
権能戦略、織物、世界創造、死者の守護
弱点特になし
主な登場
SMITE女神転生エジプト遺跡

エジプト神話において最も古く、最も強力な女神の一人、ネイト。彼女は戦場では弓矢を振るう恐るべき戦士であり、平和な時には世界を織り上げる創造の母です。アテナの原型とも言われる彼女の、深遠なる力に迫ります。

ネイトとはどのような神か?

ネイトは先王朝時代から信仰される原初の女神です。下エジプトの都市サイスの守護神であり、頭には下エジプトの象徴である「赤冠」を被り、手には弓と矢(男神の象徴)、あるいは織り機を持っています。彼女はラーの母とされることもあり、性別を超越した創造の力を持つ「すべての母」「父たちの父、母たちの母」として、神々からも一目置かれる存在でした。また、ワニの神ソベクの母としても知られています。

神話での伝説とエピソード

世界の織り手

彼女は機織り機を使って世界を織り上げたと伝えられています。その織物はまた、死者を包む包帯(亜麻布)の象徴でもあり、ミイラ作りの守護神ともされました。彼女が織りなすのは布だけでなく、人間の運命そのものかもしれません。

神々の調停

ホルスセトが王位を争った際、神々は80年経っても決着がつかず、最長老であるネイトに助言を求めました。彼女は「ホルスに王位を譲るべきである。さもなくば空を落として世界を滅ぼす」と脅しつつ英断を下し、セトには代わりに二人の女神を妻として与えることで、長きにわたる紛争を解決に導きました。

現代作品での登場・影響

アテナとの同一視

ギリシャ人は彼女を知恵と戦いの女神アテナと同一視しました。プラトンの『ティマイオス』に記された有名なアトランティス伝説は、アテナイの賢者ソロンが、サイスのネイト神殿の神官から聞いた話が元になっています。つまり、アトランティス伝説の源流の一端はネイト女神にあるのです。

ゲームでの扱い

『SMITE』などのMOBAゲームでは、ハンタークラスとして登場し、世界を織る糸と弓矢を組み合わせたスキルで戦場を支配します。彼女の「後方から戦況をコントロールする」性質がよく表現されています。

【考察】その強さと本質

戦いと創造の融合

破壊的な「戦争(弓矢)」と、生産的な「機織り」という対極的な属性を併せ持つ姿は、国家の存続に必要な「武力」と「産業」の両立を示唆しています。戦うだけでも、作るだけでも国は成り立たない。ネイトはその両方を完璧にこなす、理想的な統治者の元型と言えるでしょう。

まとめ

すべてを見通す太古の母。彼女が紡ぐ運命の糸からは、神々でさえ逃れることはできません。その矢は決して的を外さず、その織物は世界のすべてを包み込みます。