ランベオサウルス(Lambeosaurus)は、白亜紀後期の北米に生息していた大型のハドロサウルス類(カモノハシ竜)です。パラサウロロフスと並んで有名な「トサカを持つ恐竜」の代表格であり、頭の上に四角い斧のような形(あるいはミトンの手袋のような形)をした独特の中空のトサカを持っていました。
トサカは共鳴室
ランベオサウルスのトサカは中が空洞になっており、鼻腔とつながっていました。これはトロンボーンのような「共鳴室」の役割を果たし、空気を送り込むことで低く大きな音を出していたと考えられています。この音は、深い森の中や遠く離れた仲間とのコミュニケーション、あるいは危険を知らせる警報として使われたのでしょう。トサカの形は個体や成長段階、性別によって異なり、視覚的なディスプレイとしても重要でした。
二足と四足の使い分け
彼らは通常、四つん這いで植物を食べていましたが、移動する際や高い木の葉を食べる時、あるいは敵から逃げる時には二本足で立ち上がることができました。口には数千本もの小さな歯が並んだ「デンタルバッテリー」構造があり、松の葉などの硬い植物も効率よくすり潰して食べることができました。
カナダの古生物学の父
名前はカナダの古生物学者ローレンス・ランベにちなんで名付けられました。北米大陸の豊かな生態系の一員であり、ティラノサウルス類の祖先や角竜類、鎧竜類などと共に暮らしていました。彼らは植物食恐竜として生態系の基盤を支える重要な存在でした。
まとめ
ランベオサウルスのユニークなトサカは、恐竜たちが単に吠えるだけでなく、複雑な「声」を使ったコミュニケーション社会を築いていた可能性を私たちに想像させます。