「見たものを石にする」という最強クラスの能力を持つゴルゴーン。一般的にはメドゥーサの名前ばかりが有名ですが、実は彼女にはさらに恐ろしい二人の姉がいました。しかも姉たちは「不死身」だったのです。
ゴルゴーン三姉妹
長女ステンノ(強い女)
三姉妹の中で最も力が強く、男性を憎んで殺戮を繰り返すとされることもあります。彼女は完全な不死身であり、決して老いることも死ぬこともありません。
次女エウリュアレ(広く彷徨う女)
その叫び声だけで人を殺せるとも言われる恐ろしい能力の持ち主です。彼女もまた姉同様に不死身であり、永遠にその怪力と恐怖を振るい続けます。
三女メドゥーサ(支配する女)
最も有名な末っ子ですが、彼女だけが唯一「不死ではない」定命の体を持って生まれました。それゆえに英雄ペルセウスに狙われ、その首を切り落とされてしまう運命にありました。
共通の特徴
三姉妹は共通して、猪のような鋭い牙、真鍮の頑丈な手、空を飛ぶための黄金の翼を持ち、髪の毛は無数の生きた毒蛇でできています。そして何より、その恐ろしい顔(または目)を見た者は、恐怖のあまり瞬時に石になってしまいます。
呪われた美女たち?
アテナの呪い
オウィディウスの『変身物語』などでは、彼女たちは元々美しい人間の姉妹だったとされます。特にメドゥーサはポセイドンと恋仲になりましたが、アテナの神殿を穢したとして(あるいはアテナの嫉妬により)、醜い姿に変えられてしまったという悲劇的な説が有名です。
魔除けとしてのゴルゴーン
ゴルゴネイオン
古代ギリシャでは、彼女たちの恐ろしい顔を模したお守り「ゴルゴネイオン」が魔除けとして広く使われました。アテナの盾「アイギス」にもメドゥーサの首が嵌め込まれているのは、最強の防御手段だからです。
まとめ
ゴルゴーンは単なる怪物ではなく、あまりに強すぎる力(美貌あるいは恐怖)が、見る者を圧倒しフリーズさせてしまう、という概念の具現化なのかもしれません。