日本の海や川、池に住まうとされる龍神。雨を降らせ、五穀豊穣をもたらすとして、古来より日本各地で最も広く信仰されている神の一柱です。
龍神とはどのような神か?
龍神は、水を司る神格の総称であり、特定の神(綿津見神、八大竜王など)を指すこともあります。海底にある豪華絢爛な宮殿「竜宮城」に住み、潮の満ち引きを自在に操る宝珠「干珠・満珠」を持っています。農耕民族である日本人にとって水は生命線であり、雨を降らせる龍神は畏敬の対象でした。
神話での伝説とエピソード
俵藤太の百足退治
琵琶湖に住む龍神一族が、三上山の大ムカデに苦しめられていました。龍神の娘は人間に化けて英雄・俵藤太(藤原秀郷)に助けを求め、藤太が見事弓矢でムカデを退治します。お礼として、尽きることのない米俵や、美味しい料理が出てくる鍋、鐘などを贈りました。
ウミサチヤマサチとトヨタマヒメ
山幸彦が釣り針を探して訪れた海神の宮殿も、龍神の住処です。海神の娘である豊玉姫(トヨタマヒメ)は、山幸彦と結婚し子供を産みますが、出産の際に「決して見ないでください」という約束を破られ、本来の姿である巨大なワニ(あるいは龍)の姿を見られてしまい、海へ帰ってしまいました。
現代作品での登場・影響
雨乞いと祭り
日照りが続くと、農民たちは龍神に雨乞いの儀式を行いました。また、漁師たちは大漁と安全を祈願しました。現代でも全国各地の神社や水源地には龍神が祀られています。
エンタメ
RPGなどで強力な召喚獣やボスモンスターとして登場頻度が高く、水、氷、雷の属性攻撃を使用する最強クラスの存在として描かれます。
【考察】その強さと本質
自然崇拝の極致
恵みの雨をもたらすと同時に、洪水や津波といった災害を引き起こす龍神は、荒ぶる自然そのものを体現しています。
まとめ
水のあるところに龍神あり。日本の風土に深く根ざした、私たちにとって最も親しみ深く、かつ畏れ多い神様です。