天孫降臨といえばニニギノミコトが有名ですが、実はそれより以前に、独自のルートで大和(奈良)の地に降り立っていた「もう一人の天孫」がいました。それが**饒速日命(ニギハヤヒ)**です。
天磐船(あまのいわふね)という頑丈な空飛ぶ船に乗り、大空を翔けて河内国に舞い降りたという伝説は、まるでSFの宇宙船を彷彿とさせます。強力な呪具十種神宝をもたらし、大和の豪族を従えた彼の存在は、古代史の最大のミステリーの一つです。
十種神宝(とくさのかんだから)
死者をも蘇らせる秘宝
降臨の際、ニギハヤヒは天神御祖から「十種神宝」を授けられました。 鏡、剣、玉、比礼(スカーフ)など10種類の宝物で、「もし痛むところあれば、この宝をゆらゆらと振るわせよ。さすれば死者も蘇るであろう」と言い含められたといいます。 この強力な呪術的遺産は、物部氏へと受け継がれていきました。
まとめ
饒速日命は、神武天皇以前の大和の王であったとも考えられる神です。争いを避けて国を譲ったその姿勢は、真の「和的精神」を体現していたのかもしれません。航空安全の神としても信仰されています。