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ミストルティン:光の神を殺した宿り木【元ネタ・神話解説】

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ミストルティン / Mistilteinn
ミストルティン

ミストルティン

Mistilteinn
北欧神話木 / 剣(?)
所有者ヘズ / ロキ
攻撃力★★★★
属性宿り木
特殊能力神殺し(バルドル特攻)
主な登場
ファイアーエムブレムヴァルキリープロファイル神々の悪戯

金属でもなく、偉大な鍛冶師が打ったわけでもない、ただの「植物の枝」。しかしそれこそが、北欧神話の世界崩壊(ラグナロク)の引き金を引いた最悪の凶器でした。光の神バルドルを殺した宿り木「ミストルティン」。そのあまりに呆気ない、しかし致命的な力の謎に迫ります。

ミストルティンとは?

無敵の神の唯一の弱点

光の神バルドルが悪夢を見たため、母神フリッグは世界中のあらゆる万物(火、水、鉄、石、木、病気、獣など)に「バルドルを傷つけない」という契約を結ばせました。これによりバルドルは何が当たっても傷つかない無敵の体を手に入れます。神々は彼に物を投げて遊んでいましたが、たった一つだけ、契約から漏れていたものがありました。それが、まだ若すぎて契約する必要がないと思われた「宿り木(ミストルティン)」でした。

ロキの悪意

この抜け穴に気づいた悪神ロキは、宿り木の枝を拾い、それを槍(または矢)のように加工しました。そして、盲目の神ホズを騙して、バルドルに向かって投げさせました。無害なはずの枝はバルドルの胸を貫き、不死身の神は絶命しました。これが世界の終わりの始まりとなったのです。

剣としてのミストルティン

別の伝承での姿

実は「デンマーク人の事績」などの別の伝承では、ミストルティンは人間の英雄が持つ「剣」の名前として登場します。ここから、「木でできた剣」や「植物の力を宿した魔剣」という解釈が生まれました。

FE聖戦の系譜

「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」では、黒騎士ヘズルが振るう魔剣として登場し、「必殺」のスキルを与える強力な武器として描かれました。以降、日本のゲーム作品では「木属性の剣」や「魔剣」として扱われることが一般的になりました。

現代作品でのミストルティン

宿り木のイメージ

本来は寄生植物であるため、緑色の光を放つねじれた剣や、茨のような形状でデザインされることが多いです。「生命力を吸い取る」や「相手の無敵状態を貫通する」といった効果が付与されることも、神話の逸話(バルドルの無敵を破った)に由来しています。

【考察】なぜ宿り木だったのか

生と死の境界

宿り木は、枯れた木(死)の上でも青々とした葉(生)を茂らせる、不思議な植物です。古代の人々にとって、それは生と死の境界にある神秘的な存在に見えたのでしょう。不死身の神を殺すのに、これほど相応しい「矛盾した存在」はなかったのかもしれません。

まとめ

たった一本の小枝が、神々の世界を滅ぼすこともある。ミストルティンは、どんなに完璧な防御にも必ず存在する「死角」の恐ろしさを教えてくれます。