静寂を破り、全世界の神々と巨人に「終わりの時」を告げる轟音。ギャラルホルンは、北欧神話の虹の橋ビフレストを守る神ヘイムダルが持つ伝説の角笛です。その音色は全宇宙の隅々まで響き渡ると言われています。
ラグナロクの目覚まし時計
終末のサイレン
巨人族がアース神族の国に攻め込んできた時、ヘイムダルはこの角笛を全力で吹き鳴らします。 これが**ラグナロク(神々の黄昏)**の開戦合図であり、眠っていたオーディンの戦士たち(エインヘリャル)を一斉に叩き起こすための緊急警報装置なのです。
守護神ヘイムダル
この角笛を託されたヘイムダルは、まさに「番人」にふさわしい能力を持っています。彼は鳥よりも短い睡眠で済み、昼夜を問わず100マイル先を見通す視力を持ち、草が伸びる音や羊の毛が伸びる音さえ聞き取る聴力を持っています。その彼が「敵だ!」と判断して吹くのですから、誤報の心配はありません。
普段はどこに?
普段は世界樹ユグドラシルの根元にある「ミーミルの泉」の底に隠されている、あるいは埋められているとされます。一説には、普段は隠しておくことで、誤って鳴らして世界をパニックにさせないための安全策とも言われています。
もう一つの用途
知恵の水を飲む杯
主神オーディンが知恵を得るために片目を捧げた「ミーミルの泉」。この泉の水を飲むための**杯(カップ)**としても、ギャラルホルンは使われていました。 「大音量が出る楽器」と「水を飲むコップ」。形状が似ているとはいえ、神話アイテムとしては面白い兼用ぶりです。
現代での名称使用
組織名や兵器名
「世界中に響き渡る」「号令」というイメージから、アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の組織名など、権威や始まりを象徴する名前として度々引用されます。
【考察】情報の重要性
早期警戒システム
神話の世界でも、敵の襲来をいち早く全軍に知らせる「情報伝達」がいかに重要だったかが分かります。ヘイムダルとギャラルホルンは、神々の国の最強のセキュリティシステムだったのです。
まとめ
その音が響く時、世界は終わる。ギャラルホルンは、来るべき決戦の時を静かに待ち続けています。