黄金は人を狂わせると言いますが、この指輪ほどそれを体現しているものはありません。アンドヴァラナウトは、無限の富をもたらすと同時に、持ち主とその家族を惨殺する最悪の呪いを秘めた指輪です。
アンドヴァラナウトとは?
黄金を生む指輪
ドワーフのアンドヴァリが所有していたこの指輪には、**「富を増やす」**という魔力がありました。これを持っていれば、黄金が自然と集まり、蔵が空になることはないと言われていました。
ロキによる強奪と呪い
神々が賠償金として黄金を必要とした際、ロキはこの指輪をアンドヴァリから無理やり奪い取りました。絶望したアンドヴァリは、「この指輪を持つ者は皆、破滅するだろう」という凄まじい呪いをかけました。
呪いの連鎖
父殺しと兄弟殺し
呪いはすぐに発動しました。指輪を手に入れたフテイドマルは、息子たち(ファフニールとレギン)に殺されました。その後、ファフニールは独り占めするためにドラゴンに変身し、レギンは英雄シグルド(ジークフリート)を唆してファフニールを殺させ、最後はシグルドも...と、所有者は次々と非業の死を遂げました。
現代への影響
ロード・オブ・ザ・リングの原点
J.R.R.トールキンの『ホビットの冒険』や『指輪物語』に登場する「一つの指輪(One Ring)」のモデルになったとされています。持ち主を魅了し、破滅へと導く性質は、まさにアンドヴァラナウトそのものです。
ゲームでの扱い
強力なアクセサリとして登場しますが、装備すると「運」が下がったり、状態異常にかかりやすくなるなどのデメリット(呪い)がセットになっていることが多いです。
【考察】富への執着
呪いの正体
アンドヴァリの魔法の呪い云々以前に、「無限の富」というあまりに大きな力そのものが、人間関係を破壊し、持ち主を孤独にする「呪い」なのかもしれません。
まとめ
アンドヴァラナウトは、富への欲望が生む悲劇の象徴です。もし道端に美しい黄金の指輪が落ちていても、拾わないのが賢明でしょう。