「スピーディーな泥棒」の名を持つヴェロキラプトル。映画の影響で人間大のサイズだと思われがちですが、実はもっと小柄で、全身が羽毛に覆われていました。
ヴェロキラプトルとは?
モンゴルの小型肉食恐竜
1920年代にゴビ砂漠で発見されました。映画のモデルになったのは、親戚の「デイノニクス」という少し大きな恐竜だと言われています(当時の分類の混乱も影響)。
鉤爪の恐怖
足の第二指には、大きく湾曲した「シックルクロウ(鎌のような爪)」があり、狩りの際にはこれを振り下ろして獲物を切り裂いたり、刺し貫いたりしました。
羽毛恐竜の代表格
前足の羽毛
前足の骨に、鳥類と同じ「羽軸こぶ」が発見されたことで、明確に翼のような羽毛を持っていたことが確定しました。空を飛ぶことはできませんでしたが、抱卵やディスプレイに使っていたようです。
闘争化石
プロトケラトプスとヴェロキラプトルが、互いに絡み合ったまま死んでいる「闘争化石」は有名です。彼らが実際に命がけの戦いをしていた瞬間が保存されています。
映画「ジュラシック・パーク」での活躍
賢すぎる悪役
ドアノブを回して開けるシーンは衝撃的でした。実際にはそこまでの知能はなかったでしょうが、脳の比率は他の恐竜より高く、集団で社会的な行動をとっていた可能性は十分にあります。
【考察】鳥への進化
鳥に最も近い恐竜
ヴェロキラプトルを含むドロマエオサウルス類は、鳥類の直接の祖先に非常に近いグループです。彼らを見ることは、現代の鳥のルーツを見ることに他なりません。
まとめ
映画のスターとしての姿と、化石が語る真実の姿。そのどちらもヴェロキラプトルの魅力です。彼らは大地を疾走する、美しくも危険なハンターでした。