タルボサウルス(Tarbosaurus)は、モンゴルのゴビ砂漠で発見されたアジア最大の肉食恐竜です。学名は「警告するトカゲ」を意味します。北米のティラノサウルス・レックスと非常によく似ており、かつては同種ではないかと言われたこともありますが、頭骨の幅がやや狭いなどの違いがあります。アジアの生態系の絶対王者でした。
T-Rexとの違い
T-Rexに比べて頭骨がスリムで、目の向きが少し横向きになっています。これは、T-Rexほど正面の立体視に特化していなかった可能性を示唆しています。しかし、その顎の力は依然として破壊的で、サウロロフスなどの大型恐竜を倒していました。
一番短い前足
ティラノサウルス類は前足が小さいことで有名ですが、タルボサウルスはその中でも特に前足が小さく、体に対する比率は最小です。狩りの役には立たなかったでしょうが、進化の過程で「頭さえ強ければ前足はいらない」という究極の選択をした姿です。
砂漠の暴君
当時のモンゴルは雨季と乾季がある半乾燥地帯でした。タルボサウルスは、乾季の水場に集まる獲物を待ち伏せしたり、湿潤な氾濫原で狩りをしたりしていました。同じ地層からはデイノケイルスなども見つかっており、激しい生存競争があったでしょう。
まとめ
タルボサウルスは、アジア大陸が生んだ究極の捕食者です。その王者としての風格は、遠く離れた北米の兄弟にも劣らないものでした。