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デスマトスクス:スパイクが生えた生きた戦車【古生物図鑑】

#アエトサウルス類 (ワニの仲間) #三畳紀後期 (約2億2500万年前)
デスマトスクス / Desmatosuchus
デスマトスクス

デスマトスクス

Desmatosuchus
三畳紀 (北米)アエトサウルス類 (ワニの仲間)
危険度★★
時代三畳紀後期 (約2億2500万年前)
大きさ体長約4.5メートル
特殊能力全身の装甲とスパイク
弱点腹側?
主な登場

デスマトスクス(Desmatosuchus)は、三畳紀後期の北米に生息していた植物食の爬虫類です。ワニに近い系統(アエトサウルス類)ですが、完全な植物食に適応しており、背中を覆う重厚な装甲と、肩から突き出した巨大なスパイクが特徴です。後の時代のアンキロサウルスに似ていますが、全く別のグループが進化した姿です。

鉄壁の防御

背中から尾の先まで、四角い骨の板(皮骨板)がタイル状に隙間なく並んでいました。さらに、肩の部分には長さ45センチにもなるカーブした鋭いスパイク(トゲ)が突き出していました。これらは捕食者であるポストスクスなどから身を守るための強力な盾と矛でした。襲われた際は、地面に伏せて柔らかい腹を守り、スパイクで威嚇したと考えられます。

豚のような鼻

頭部は小さく、豚の鼻のようなシャベル状の先端を持っていました。これを使って地面のシダや根、ソテツなどを掘り返して食べていました。歯は葉っぱのような形をしており、植物を噛み切るのに適していました。おとなしい性格で、水辺の近くでゆっくりと植物を食んで暮らしていたのでしょう。

アルマジロ・ワニ

デスマトスクスの姿は、現代のアルマジロや、後の鎧竜(アンキロサウルス)と酷似しています。これは「防御のために鎧をまとう」という進化の解決策が、時代や種を超えて何度も採用されたことを示しています(収斂進化)。彼らは三畳紀における「生きた戦車」の完成形でした。

まとめ

デスマトスクスの重武装は、三畳紀の世界がいかに危険に満ちていたかを物語っています。その見事なスパイクは、捕食者に対する無言の抵抗の証です。