ダケントルルス(Dacentrurus)は、イギリスやフランスなどで発見された剣竜類です。ステゴサウルスに似ていますが、背中の板(骨板)は小さめで、その代わりに腰から尾の先にかけて、非常に長く鋭い「棘(スパイク)」が並んでいました。かつてはオモサウルスと呼ばれていましたが、名前が先取されていたため改名されました。
棘の要塞
主な武器は尾の棘ですが、ステゴサウルスよりも棘の数が多く、腰回りまで武装していました。これにより、肉食恐竜が背後から襲いかかるのを効果的に防いでいました。棘の長さは1メートル近くになることもありました。
歴史ある発見
1875年に記載された歴史の古い恐竜の一つで、ステゴサウルスが発見されるよりも前に知られていました。ヨーロッパを代表する剣竜であり、当時のヨーロッパが島嶼環境だった中で独自の進化を遂げた種です。
幅広の腰
骨盤が非常に幅広く、どっしりとした体型をしていました。これは巨大な消化器官を支えるためであり、大量の植物を発酵させて消化していたと考えられます。
まとめ
ダケントルルスは、剣竜類が単なる「板を持つ恐竜」ではなく、多様な武装を持っていたことを教えてくれます。その棘の森は、捕食者にとって悪夢だったでしょう。