カンガルーやコアラだけではありません。オーストラリアの広大なブッシュ(森林地帯)には、「ヨーウィー」と呼ばれる謎の巨大猿人が潜んでいると言われています。
オーストラリアの獣人
姿の特徴
ヨーウィーは、身長2〜3メートルにも達する巨大な猿人のような姿をしていると言われています。全身が赤茶色や黒の長い体毛で覆われており、首が短く、猫背で、人間よりも遥かに大きな素足の足跡を残します。その足跡は、大きいものでは50センチ近くにもなると言われます。その姿は北米のビッグフットやヒマラヤのイエティに酷似しており、世界中に分布する「獣人伝説」のオーストラリア版と言えるでしょう。
目撃証言
19世紀の入植時代から、開拓民やアボリジニの人々によって数多くの目撃談が報告されています。クイーンズランド州やニューサウスウェールズ州の山間部、特にブルーマウンテンズ周辺での目撃例が多く寄せられています。現代でも、キャンプ中の人が森の中から聞こえる奇妙な唸り声や木を叩く音を聞いたり、車で夜道を走行中にヘッドライトに照らされた巨大な影が横切るのを目撃したりといった報告が後を絶ちません。1970年代には「ヨーウィーハンター」と呼ばれる人々も現れ、一大ブームとなりました。
アボリジニの伝承
恐怖の対象
オーストラリア先住民アボリジニの伝承では、ヨーウィー(または地域によって「ヤフー」「ジュラワール」など様々な名で呼ばれます)は、森の奥深くに住む精霊、あるいは人間を食べる怪物として古くから恐れられてきました。洞窟に住み、夜になると獲物を探して徘徊すると言われています。部族によっては、彼らと遭遇することは死や不吉な出来事の前兆であるとされ、子供たちには「言うことを聞かないと、夜に森に入ってヨーウィーに連れて行かれるぞ」と言い聞かせていました。
まとめ
未開の荒野が広がるオーストラリア大陸。その深い森の奥には、まだ人類がその正体を解明していない、幻の隣人が隠れ住んでいるのかもしれません。もしキャンプに行く機会があったら、夜の闇には十分気をつけてください。