巨人の怪物といえば一つ目や乱暴者を想像しますが、クトゥルフ神話のガグは「生理的な嫌悪感」を催すデザインで知られています。最大の特徴は、顔が垂直にパカッと割れて現れる巨大な口です。
グロテスクな容姿
縦に開く口
黒い毛に覆われた6メートルもの巨体を持つガグ。その目は顔の両脇に突き出しており、中央には鼻も口もありません。しかし食事の時になると、顔の前面が縦に裂け、牙の並んだ巨大な口腔が露出します。
手が四本?
腕は二本ですが、その前腕が二股に分かれており、合計四つの手(爪)を持っているという奇形的な特徴も持っています。
ドリームランドの地下
追放された種族
彼らはかつてドリームランド(幻夢境)の地上で暮らしていましたが、言語に絶するような「異形の神」を崇拝し、忌まわしい儀式を行っていたため、神々の怒りを買い、「大いなるもの」によって地下世界へと追放されました。現在は地下にある独自の巨大な石造都市「ジンの地下洞窟」などで、円筒形の高い塔を築いて生活しています。
グールとの関係
意外なことに、この恐ろしい巨人たちは、自分たちより遥かに小さく人間サイズの「グール(食屍鬼)」を極度に恐れています。グールはガグにとって天敵であり、敏捷な彼らはガグが眠っている隙を狙って集団で襲いかかり、その無防備な喉を噛み切ってしまうからです。そのためガグは常にグールの気配に怯えています。
TRPGでのガグ
『クトゥルフ神話TRPG』においては、その圧倒的な耐久力(HP)と、一撃必殺の破壊力を持つ鍵爪で、探索者たちを物理的に粉砕する強力なクリーチャーとして登場します。しかし、知能はそれほど高くなく、複雑な罠や魔法よりも、本能と怪力に任せて行動する獣のような存在として描かれることが多いです。
まとめ
ガグは、私たちの悪夢の中に潜む「条理の通用しない恐怖」を具現化した存在です。夢の世界で森の奥深くへ行くときは、足音を立てないように気をつけてください。