「剣は心なり」といった精神論だけでなく、「いかにして速く、確実に勝つか」を追求した男。千葉周作は、剣術を神秘的な秘儀から、誰もが学べる科学的な技術へと昇華させた。
北辰一刀流の合理性
竹刀稽古の完成
周作が創始した北辰一刀流は、防具(面・小手・胴)と竹刀を用いた打ち込み稽古を主体とし、怪我のリスクを減らしつつ実戦的な技術を習得できるようにした。 また、技の解説を分かりやすく体系化し、短期間で強くなれると評判になった。
玄武館の隆盛
幕末の志士工場
神田お玉ヶ池に開いた道場「玄武館」は江戸三大道場の一つに数えられ、門弟は数千人に及んだ。 その中には坂本龍馬、清河八郎(新選組の前身を作った)、山南敬助、伊東甲子太郎など、後の幕末動乱の主役となる多くの志士が含まれていた。
まとめ
千葉周作は、彼の剣そのものよりも、彼が育てた弟子たちの剣によって、日本の歴史を大きく動かしたと言える。