**都麻津比売神(ツマツヒメ)**は、姉のオオヤツヒメと共にスサノオの娘として登場する女神です。
姉妹で一対の「木の女神」として扱われることが多く、姉の「大屋(大きな家)」に対し、妹の「都麻(ツマ)」は「爪(建築の部材の一部)」や「妻(家の端、切妻)」を意味すると考えられています。つまり、加工されて建材となった木材を司る神です。
木材利用の守護神
人と木をつなぐ
姉のオオヤツヒメが「森を育てる(家を建てる環境を作る)」役割だとすれば、ツマツヒメは「木を加工して利用する(具体的な建築技術)」を守護する役割を担っています。 大工や建具職人にとっては、木材を無駄なく美しく使うための霊感を与えてくれる神と言えるでしょう。
紀伊国の神
紀伊の守り神
現在、和歌山市の都麻津姫神社などで祀られています。兄の五十猛神(イソタケル)が「林業の神」として全国的に有名なのに対し、この姉妹神はより生活に密着した「住まい」の守り神として、地元を中心に大切にされています。
まとめ
都麻津比売神は、自然の恵みである木を、人間の生活に役立つ形に変える知恵を象徴する女神です。姉とともに、日本の木の文化の礎を築いた存在です。