下照比売は、大国主神と多紀理毘売命の間に生まれた女神で、アジスキタカヒコネの妹にあたります。その美しさは「下(地上)から照り輝いて天まで届く」ほどであったと伝えられています。
天若日子との悲恋
夫との死別
天界から遣わされた天若日子(アメノワカヒコ)と結ばれましたが、彼は使命を忘れて地上に留まり、最終的に高天原からの返し矢に当たって命を落とします。
響き渡る泣き声
夫の死を嘆き悲しむシタテルヒメの泣き声は、地上から天まで届いたと言われ、それが兄のアジスキタカヒコネが葬儀に駆けつけるきっかけとなりました。
歌の女神として
夷曲(ひなぶり)
兄が去った後、彼を讃える歌(夷曲)を詠んだことから、和歌や芸能に関連する女神としても崇敬されています。感情を美しい言葉で表現する才に優れていました。
まとめ
下照比売は、輝くような美しさと、深い愛情を持った、物語を彩る重要なヒロインの一人です。兄であるアジスキタカヒコネとの絆や、夫を思う一途な心は、古代から人々の共感を呼んできました。その光は、単なる美貌だけでなく、愛する者を照らし、心を温める慈愛の光としても信仰されています。