黄色い独特の仮面を被り、扇を持ってゆったりと練り歩く神様。それが沖縄、特に八重山地方の豊年祭で主役となる**ミルク神(弥勒神)**です。名前の由来は仏教の「弥勒菩薩」ですが、その姿や役割は沖縄独自の「ニライカナイから来る福の神」として完全に現地化しています。
ミルク行列
幸せのパレード
豊年祭では、ミルク神の仮面を被った演者を先頭に、子供たちや舞踊手が続く「ミルク行列」が行われます。ミルク様が団扇(うちわ)で仰ぐ風を浴びると、無病息災や豊作のご利益があるとされ、村中が喜びに包まれます。
仏教との習合
東から来る神
本来、弥勒菩薩は未来に現れる仏様ですが、沖縄では「海の彼方(東)から船に乗ってやってくる神」と信じられています。これは沖縄古来の「ニライカナイ信仰」と仏教が混ざり合った、非常に興味深い例です。
特徴的な仮面
ふくやかな笑顔
「ミルク面」と呼ばれる仮面は、真っ白(または黄色)な肌に、満面の笑みをたたえた大きな顔が特徴です。大きな耳は福耳を表し、見るだけで幸せな気分にさせてくれます。布袋尊(七福神)のイメージも混ざっていると言われます。
まとめ
厳かな神様とは一味違う、ユーモラスで温かいミルク様。沖縄の人々の明るさと優しさが生み出した、究極の癒やしの神様です。