Folivora Dex

金毘羅:こんぴらさんと親しまれる海の守護神【正体はワニ?】

#日本神話 #仏教 #神仏習合 #海神 #ワニ #水運 #香川 #四国 #こんぴらさん
金毘羅権現 / Kumbhira / Kompira
金毘羅権現

金毘羅権現

Kumbhira / Kompira
インド神話 / 日本神道権現 / 神 / 水神
神格★★★★
大きさ巨大なワニ、または神官姿
権能水難除け、商売繁盛
弱点神仏分離による混乱
主な登場
金刀比羅宮ワンピース(名前の由来?)女神転生

「金毘羅船々(こんぴらふねふね)追い手に帆かけてシュラシュシュシュ」という民謡で有名な**金毘羅(こんぴら)**さん。香川県の金刀比羅宮には、長い石段を登って多くの参拝客が訪れます。江戸時代には「一生に一度はこんぴら参り」と言われるほどのブームを巻き起こしたこの神様、実は遠くインドからやってきたワニの神様だったのです。

ガンジス川のワニ

クンビーラ神

金毘羅の語源は、サンスクリット語の**「クンビーラ(Kumbhira)」です。これはガンジス川に棲むワニ(マから)**を神格化したもので、水難事故を防ぐ水神として信仰されていました。これが仏教に取り入れられ、薬師如来を守る十二神将の一人「宮毘羅(くびら)大将」となり、日本に伝わって「金毘羅権現」となりました。

海の守護神

四国・象頭山に祀られた金毘羅権現は、瀬戸内海を見下ろす場所にあることから、船乗りや漁師たちの信仰を集めました。嵐に遭った船員が「こんぴらさん!」と叫んで丁髷(ちょんまげ)を切って奉納したという逸話も残っています。

神仏分離での変化

大物主神へ

明治時代の神仏分離令により、「金毘羅権現」という仏教的な名前は廃止されそうになりました。そこで、神社の側は「祭神は元々、日本の**大物主神(おおものぬしのかみ)**であり、崇徳天皇も祀っている」として存続を図り、現在の「金刀比羅宮」となりました。しかし、人々の心には今も「こんぴらさん」の名が深く刻まれています。

まとめ

インドのワニから日本の山の神へ。姿や名前が変わっても、海を渡る人々を守りたいという神の願いは変わりません。