コラーダ(Colada)は、中世スペインのレコンキスタの英雄エル・シッド(ロドリゴ・ディアス)が所有していたとされる二振りの名剣のうちの一本です(もう一本はティゾーン)。
敗者から奪った勝利の証
バルセロナ伯との戦い
叙事詩『わがシッドの歌』によれば、コラーダは元々バルセロナ伯ラモン・ベレンゲーの持ち物でした。エル・シッドは彼との戦いに勝利し、戦利品としてこの剣を奪い取りました。その価値は純銀1000マルクに相当すると謳われています。
娘婿への贈り物
後にエル・シッドは、娘婿たち(カリオンの若君たち)にティゾーンと共にこの剣を与えましたが、彼らが娘たちを虐待して追放された際、エル・シッドは剣を没収し、より相応しい部下に与え直しました。
剣の魔力
コラーダは単なる切れ味の鋭い剣というだけでなく、**「手にする者に勇気を与え、敵を恐怖させる」**魔力を持っていたとされます。正しい騎士が振るえば、その刀身は輝きを放ち、卑怯な者はその輝きを見ただけで戦意を喪失したと言われています。
ゲームでのコラーダ
『FINAL FANTASY』シリーズなどでは、中盤~後半で手に入る強力な剣として登場します。ティゾーンやエクスカリバーほど有名ではありませんが、渋い名剣として歴史ファンや武器マニアに愛されています。
史実と伝説の狭間で
現存する秘宝
マドリードの王宮武具博物館には、エル・シッドの剣とされるものが保管されています。ただし、現在の研究では、その刀身の一部はエル・シッドの時代より後の13世紀頃に作られたものとも言われています。それでも、この剣がスペインの国民的英雄の象徴であることに変わりはありません。
まとめ
コラーダは、英雄の強さと、騎士としての正しさを象徴する、スペインの宝剣です。単なる武器としてではなく、持ち主の精神性や高潔さを映し出す鏡のような存在として、ティゾーンと共に永遠に語り継がれていくことでしょう。