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セレネ:ギリシャ神話の月の女神【元ネタ・強さ解説】

#ギリシャ神話 #月 #女神 #ティターン族 #夜 #恋愛 #魔法 #エンディミオン #銀 #戦車
セレネ / Selene
セレネ

セレネ

Selene
ギリシャ神話月の女神
神格★★★★
大きさ額に月を戴き、銀の戦車に乗る美女
権能月の運行、夜の光、魔法、恋愛成就
弱点エンディミオンへの愛(執着)
主な登場
セーラームーン(セレニティ)女神転生西洋絵画

静寂な夜空を銀の馬車で渡る、優美な月の女神セレネ。狩りの女神アルテミスと混同されがちですが、彼女こそが古来より伝わる、純粋な「月そのもの」の化身です。その青白い光の裏には、狂おしいほどの愛の物語が隠されています。

セレネとはどのような神か?

セレネ(セレーネー)はティターン族の巨神ヒュペリオンとテイアの娘であり、太陽神ヘリオス、曙の女神エオスの姉妹です。額に三日月(または満月)の冠をつけ、神々しい光を放つローブを纏い、純白の馬(または牛)が引く銀の戦車に乗って夜空を駆けます。彼女はまた魔術と関係が深く、満月の夜には魔女たちが彼女に祈りを捧げました。その美しさは、夜の闇の中で最も輝く存在です。

神話での伝説とエピソード

エンディミオンへの永遠の愛

ある夜、彼女はラトモス山で眠る羊飼いの美青年エンディミオンを見初め、激しい恋に落ちました。彼を失いたくない、老いてほしくないという執着から、彼女はゼウスに願って(あるいは自らの魔力で)、彼を「永遠の若さを保ったまま、永遠に眠り続ける」状態にしてもらいました。毎夜、彼女は夜空の旅の途中で彼のもとへ降りていき、物言わぬ美しい寝顔を見つめ、口づけをしているといいます。この歪んだ愛の形は、多くの芸術家のインスピレーションの源となりました。

現代作品での登場・影響

セーラームーン

世界的な人気作『美少女戦士セーラームーン』の主人公の前世、プリンセス・セレニティ(およびクイーン・セレニティ)の名前の由来であり、優雅で高貴な月のプリンセス像の原型です。

元素セレン

原子番号34の元素「セレン(Selenium)」は、月のような神秘的な輝き(性質)を持つことから、彼女の名をとって名付けられました。

【考察】その強さと本質

愛の狂気と静寂

愛する者を永遠に独占するために、相手の意識(目覚め)を奪うという神話は、ロマンチックであると同時に、神の愛の恐ろしさ、エゴイズムを含んでいます。月光が美しいだけでなく、狂気(Lunatic)を誘うとされるのは、彼女のこの情念ゆえかもしれません。

まとめ

夜ごとの光は、眠れる恋人に向けられた彼女の眼差し。セレネの愛は、静かで、冷たく、そして永遠に終わることはありません。