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ペルーン:スラヴ神話の雷神【元ネタ・神格解説】

#スラヴ神話 #雷 #戦士 #斧 #樫 #最高神 #ヴェレス #鷲 #正義 #雷撃
ペルーン / Perun
ペルーン

ペルーン

Perun
スラヴ神話雷神 / 戦神
神格★★★★★
大きさ
権能樫の木
弱点ヴェレス
主な登場
ウィッチャー(影響)スラヴ神話関連ファンタジー

スラヴの神々の王にして、最強の戦士。空を引き裂く雷鳴は、彼が振るう戦斧の音です。ペルーン。その名は「打つ者」を意味し、悪蛇ヴェレスを打ち倒し、世界に秩序をもたらす雷撃の守護者。

ペルーンとはどのような神か?

スラヴ神話における最高神で、雷、戦争、正義を司ります。北欧のトールやインドのインドラと共通の起源を持つ、典型的な「雷神」です。銀の頭と金の髭を持ち、戦斧(またはハンマー)を武器とし、山羊が引く戦車に乗って空を駆けます。彼の聖木は樫(オーク)であり、丘の上に偶像が祀られました。キリスト教化の後、その役割は預言者エリヤへと引き継がれました。

神話でのエピソード

ヴェレスとの戦い

彼には宿敵である冥界の神ヴェレス(姿は蛇や竜とされる)がいます。ヴェレスがペルーンの妻や牛、あるいは雨を盗んで隠れると、ペルーンは雷で彼を攻撃して取り戻します。この戦いは「嵐」として現れ、戦いが終わると雨が降って大地が潤うと説明されました。

誓いの神

ルーシ族(ロシアの祖先)の戦士たちは、条約を結ぶ際に「もし誓いを破れば、ペルーンの雷に打たれて死ぬ」と誓いました。彼は契約と真実の保証人でもあったのです。

信仰と文化への影響

ルーンの斧

考古学的な発掘で、多くのアミュレット(お守り)が見つかっており、それらは「ペルーンの斧」と呼ばれます。雷除けや、戦場での武運長久を願って身につけられました。

現代の復興

現代のロドノヴェリエ(スラヴ・ネオペイガニズム)運動において、彼は再び民族の誇り、守護神として中心的な崇拝対象となっています。

【考察】その本質と象徴

雷の正義

突然空から落ちてくる雷は、古代人にとって神の直接的な介入(天罰)に見えました。ペルーンの厳しさは、無法な振る舞いを許さない社会的な秩序維持機能でもあったのです。

まとめ

轟く雷鳴を聞いた時、思い出してください。それは彼が今も空の上で、邪悪な蛇と戦っている音なのだと。