**日天(にってん)**は、その名の通り太陽を神格化した仏教の守護神です。薬師如来の脇侍である日光菩薩としばしば混同されますが、日天は「天部」に属し、より直接的に自然現象としての太陽のパワーを司る存在です。元はインド神話の太陽神スーリヤであり、三頭から七頭の馬に乗って空を駆けます。
太陽の馭者
光の戦車
日天は、3頭、5頭、または7頭の馬が引く戦車に乗った姿で描かれます。これは1週間の7日や、虹の7色を表すとも言われます。彼が空を通過することで昼が訪れ、邪悪な闇は退散します。
十二天としての役割
四方八方の守護
十二天の中では、特に方角を持たず「日」そのものを担当する場合や、東南を守る場合など諸説あります。観音菩薩の化身ともされ、太陽の恵みによって五穀豊穣をもたらし、人々の迷いの闇を晴らす慈悲の神として信仰されています。
イメージされる姿
太陽の円盤
両手に蓮華を持ち、その上に太陽の円盤(日輪)を載せた姿が一般的です。日輪の中には三本足の烏(八咫烏の原型とも)が描かれることもあります。赤ら顔で威厳のある姿が特徴です。
まとめ
毎朝昇る太陽に手を合わせる時、それは日天への祈りとなります。生命の源である太陽への感謝を忘れないようにしましょう。