病気を治す仏様として有名な薬師如来。その両脇を「太陽」と「月」が守っているのをご存知でしょうか?日光菩薩は、その名の通り太陽の如く輝き、千の光を放って世界の闇を照らし出す菩薩です。月光菩薩と対になり、昼夜を問わず人々を救い続けます。
日光菩薩とは?
薬師三尊の左脇侍
薬師如来を中心とする「薬師三尊」において、向かって右側(薬師如来から見て左側)に位置するのが日光菩薩です。サンスクリット語では「スーリヤプラバ」といい、「太陽の光」を意味します。
昼の守護
月光菩薩が夜の月の光を象徴するのに対し、日光菩薩は昼の太陽の光を象徴します。二尊が揃うことで、昼夜やすみなく薬師如来の教えが行き渡り、病気や苦悩が取り除かれるとされています。
その姿の特徴
日輪(にちりん)
多くの像で、手には日輪(太陽をかたどった円盤)を持っています。この日輪は赤く塗られていることが多く、中には八咫烏(やたがらす)が描かれることもあります。
服装とポーズ
基本的には菩薩形の優美な服装をしており、腰を少しひねった立ち姿(トリバンガ)で表現されることが多いです。月光菩薩と対になるよう、左右対称のポーズで作られるのが一般的です。
前世の物語
兄弟の誓い
経典によると、はるか昔、薬師如来がまだ修行中の「電光如来」であった頃、二人の子供がいました。その兄弟がそれぞれ日光菩薩、月光菩薩となり、父である如来を助ける誓いを立てたという物語があります。つまり、薬師如来と日光・月光菩薩は、精神的な親子のような関係とも言えます。
ご利益
健康と消災
薬師如来の補佐役であるため、主なご利益は病気平癒や身体健全です。太陽のポジティブなエネルギーで、心身の陰りを払い、活力を与えてくれるでしょう。
まとめ
日光菩薩は、太陽のような温かさと力強さで私たちを見守る存在です。健康を祈る時は、薬師如来だけでなく、脇を固める日光・月光菩薩にも心を寄せてみてください。