太陽のような日光菩薩に対し、月光菩薩は静かな愛の光で私たちを包み込んでくれます。薬師如来の左側(向かって右側)に立ち、月の光によって人々の身体や心の熱(苦しみ)を取り除き、安らぎをもたらす癒やしの菩薩様です。
月光菩薩とは?
名前の意味
サンスクリット語では「チャンドラプラバ」といい、「月の光」を意味します。日光菩薩と対になり、昼も夜も人々を守る役割を担っています。特に夜の闇(不安や苦難)の中で迷う人々を、優しい光で導くとされています。
月輪(がちりん)を持つ姿
銀色の月
仏像では、手にした蓮茎の上に月輪(満月をかたどった円盤)を乗せている姿が多く見られます。この月輪には、しばしばウサギが描かれていることもあります。
美しいプロポーション
奈良・薬師寺の月光菩薩像は、そのあまりにも美しい立ち姿から「東洋美術の最高傑作の一つ」と称賛されています。首の傾げ方や腰のひねりが絶妙で、見る人を魅了し続けています。
ご利益
精神の安定
月の光が熱を冷ますように、怒りや焦りといった心の興奮を鎮め、精神安定や不眠解消のご利益があると言われています。現代のストレス社会において、非常にありがたい存在です。
まとめ
月光菩薩は、夜空の月を見上げた時のような静寂と安心感を与えてくれます。心が疲れた時は、月光菩薩の優しい光をイメージしてみてはいかがでしょうか。