7頭の馬が引く戦車に乗り、天空を駆け巡る太陽神スーリヤ。インド神話の英雄カルナの父としても知られる、輝かしくも厳格な神です。
スーリヤとはどのような神か?
スーリヤは『リグ・ヴェーダ』の時代から崇拝される太陽神で、天空の「目」とされます。彼は闇を追い払い、病を治し、世界のすべてを監視します。仏教に取り入れられて「日天」となり、十二天の一尊として日本でも信仰されています。
神話での伝説とエピソード
サンジャとの結婚
彼の光と熱があまりに強烈だったため、妻のサンジャは耐えきれず、影(チャーヤー)を身代わりにして逃げ出してしまいました。後に彼は光を削って力を弱め、妻と復縁しました。
カルナの誕生
クンティー姫がマントラを唱えたところ、処女のままスーリヤの子を宿し、黄金の鎧と耳輪を持って生まれたのが、叙事詩『マハーバーラタ』の悲劇の英雄カルナです。
七色の光
スーリヤの戦車を引く7頭の馬は、太陽光のスペクトル(虹の7色)を表していると言われます。また、人体の7つのチャクラに対応するという解釈もあります。彼の御者は曙の神アルナであり、まだ足がない(太陽が昇る前は不完全)状態で描かれることが多いです。
現代作品での登場・影響
コナルクのスーリヤ寺院
インドのオリッサ州にあるスーリヤ寺院は、寺院全体が巨大な戦車の形をしており、世界遺産に登録されています。
ヨガ
「スーリヤ・ナマスクックス(太陽礼拝)」は、ヨガの最も基本的なシークエンスとして世界中で行われています。
コナルクの大車輪
世界遺産コナルクのスーリヤ寺院の基壇には、24個の精緻な彫刻が施された巨大な車輪があります。これは単なる飾りではなく、日時計として機能するように設計されており、影の落ちる位置で正確な時刻を知ることができたと言われています。古代インドの天文学と建築技術の粋を集めたこの寺院は、太陽神への信仰がいかに高度な科学的知識と結びついていたかを証明しています。
【考察】その強さと本質
遍在する視線
隠し事ができない「お天道様が見ている」という感覚は、スーリヤの性質そのものです。
まとめ
毎朝昇る太陽への祈り。スーリヤは今日も戦車に乗り、私たちに光と真実を届けています。