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ケプリ:太陽を転がすフンコロガシの神【エジプト神話】

#エジプト神話 #男神 #太陽神 #昆虫 #再生 #復活
ケプリ / Khepri
ケプリ

ケプリ

Khepri
エジプト神話太陽神
神格★★★
大きさ掌サイズから人間大
権能太陽の運行 / 自然発生
弱点夜の間は無力
主な登場
Smite遊戯王(ラーの翼神竜-球体形など)

古代エジプトにおいて、フンコロガシ(黄金虫、スカラベ)は聖なる生き物でした。彼らが丸い糞玉を後ろ足で転がす様子は、天空で太陽を運ぶ神の姿と重ね合わされ、朝の太陽神ケプリとして崇拝されました。昆虫の神というのは世界的に見ても珍しいですが、エジプトでの人気は絶大でした。

自ら生まれる者

発生の神秘

フンコロガシが動物の糞から突如として湧いて出てくるように見える(実際は糞の中に卵を産んでいる)ことから、古代の人々はケプリを「交尾なしに自ら生まれた神」と考えました。この性質は「創造」や「再生」、そして「復活」の象徴となりました。彼は泥の中から生命を生み出す力を持つとされ、世界創造の神としても扱われます。

ラーの形態変化

太陽神ラーは時間によって姿を変えるとされ、朝はケプリ(再生)、昼はラー(絶頂)、夕方はアトゥム(完遂・老人)になると言われました。ケプリはその中でも、闇の中から光を生み出す、若々しい生命力と希望を担当しています。

死者の復活とアミュレット

心臓の護符

ミイラ作りにおいて、心臓の上に置かれる護符(ハート・スカラベ)にはケプリの力が必要とされました。死後の審判で心臓がその持ち主に不利な証言をしないように、そして朝の太陽のように死者が再び目覚めるようにという願いが込められていました。お守りの裏には「死者の書」の呪文が刻まれています。スカラベ型の印章や装飾品は、古代エジプトの遺跡から大量に出土しており、人々の生活に深く根付いていたことがわかります。

現代に残るラッキーチャーム

スカラベ・ジュエリー

スカラベを模した宝石やアクセサリーは、数千年の時を超えて今なお「再生」や「幸運」のお守りとして世界中で人気があります。古代エジプトブームの際には必ずと言っていいほどモチーフにされます。

まとめ

一見汚いものを転がしているような昆虫も、視点を変えれば世界を照らす太陽の神になる。ケプリ神は、生命の循環の不思議さと、どんな場所からでも新たな命は生まれるという希望を私たちに教えてくれます。