仏教には他宗教の神々が多く取り入れられていますが、その中でも最強クラスのルーツを持つのが伊舎那天です。その正体は、なんとヒンドゥー教の最高神のひとり、破壊神シヴァ。仏教では慈悲深い守護神として、鬼門である東北の方角を守っています。
伊舎那天とは?
破壊神シヴァの仏教名
「イシャーナ」とはサンスクリット語で「支配者」を意味し、シヴァ神の別名のひとつです。仏教に取り入れられた際、大自在天(シヴァの別の姿)とはまた別に、方位の守護神として位置づけられました。
鬼門の守護神
陰陽道などで不吉とされる「鬼門(東北)」の方角を守るのが伊舎那天です。最強の神であるシヴァ神の力が、最も危険な方角を守るために必要とされたのかもしれません。
シヴァ神の面影
三目四臂と牛
伊舎那天の姿はシヴァ神の特徴を色濃く残しています。額には第三の目があり、腕は4本(または2本)。手にはシヴァの象徴である三叉戟(トリシューラ)を持ち、乗り物は聖なる牛です。髑髏の首飾りをつけていることもあり、その強大な力を暗示しています。
他の神との関係
不動明王との関係
一説には、不動明王はシヴァ神の影響を受けて成立したとも言われており、伊舎那天と不動明王は遠い親戚のような関係にあるとも考えられます。どちらも強大な力で仏法を守る存在です。
まとめ
元破壊神でありながら、今は仏教世界の「鬼門」をがっちりガードする伊舎那天。その頼もしさは、数ある仏教の神々の中でもトップクラスと言えるでしょう。