チンタオサウルス(Tsintaosaurus)は、中国の山東省(チンタオ)で発見された大型のハドロサウルス類です。最大の特徴は、額から前方に突き出した長い棒状のトサカです。この姿から「ユニコーン恐竜」とも呼ばれますが、このトサカの形については長い間議論があり、復元図が二転三転してきた恐竜でもあります。
トサカの真実
以前は、ユニコーンの角のように一本の棒が垂直に伸びていると考えられていました。しかし、これは化石の変形や破損による誤解である可能性が高く、最近の研究では、実際にはもっと大きな、扇状あるいはヘルメット状のトサカの一部(骨の芯)だったのではないかと考えられています。現在は、鼻先から後頭部にかけて大きなトサカがあったという復元がなされることもあります。
水辺の生活
カモノハシ竜の仲間らしく、口先は平たく、奥歯にはデンタルバッテリーが発達していました。水辺の植物を効率よく食べていたでしょう。中国では同じ地層から大量の化石が見つかっており、群れで生活していたことが確実視されています。
アジアの恐竜
白亜紀後期のアジアは、北米と陸続きになったり離れたりを繰り返しており、独自の進化を遂げた恐竜と、北米の恐竜に近い種類の恐竜が混在していました。チンタオサウルスは、アジアを代表するハドロサウルス類の一つとして重要です。
まとめ
チンタオサウルスの「ユニコーンの角」は、古生物学における解釈の難しさと面白さを物語るアイコンです。真の姿がどうであれ、そのユニークな存在感は変わりません。