「棘トカゲ」の名を持つスピノサウルス。その全長はティラノサウルスをも凌駕し、史上最大の肉食恐竜とされます。しかし、その生態は陸の王者とは大きく異なっていました。
スピノサウルスとは?
謎多き巨人
最初の化石はエジプトで発見されましたが、第二次世界大戦の空襲で焼失してしまい、長らく「謎の恐竜」でした。近年の再発見と研究で、その特異な姿が明らかになってきました。
背中の帆
高さ1.6mにもなる背中の「帆」が最大の特徴。体温調節やディスプレイに使われたと考えられていますが、ラクダのように脂肪を蓄えていたという説もあります。
恐竜界のスイマー
驚きの半水棲生活
最新の研究(2020年発表の尾の化石など)により、スピノサウルスは**「オタマジャクシやイモリのような尾ひれ」**を持ち、巧みに泳いでいたことが判明しました。
ワニのような捕食スタイル
細長いアゴには円錐形の歯が並び、鼻孔は高い位置にありました。これは魚を捕らえるのに適しており、水辺で巨大シーラカンスやノコギリエイなどを捕食していたと考えられています。
T-REXキラーとしてのデビュー
映画での衝撃
『ジュラシック・パーク3』では、ティラノサウルスと戦い、勝利するシーンが描かれ衝撃を与えました。しかし実際には生息地も時代も異なり、戦うことはありませんでした。
【考察】陸上ではどうだった?
四足歩行説
重心が前にあり、足が短いため、陸上ではナックルウォーク(四足歩行)をしていたのではないかという説もあります。陸の覇者というよりは、水辺の支配者だったようです。
まとめ
水の中を支配した史上最大の肉食恐竜スピノサウルス。常識を覆すその生態は、恐竜の多様性と進化の不思議さを私たちに教えてくれます。