プテリゴトゥス(Pterygotus)は、古生代の海における代表的な捕食者です。近縁のイェーケロプテルスには及びませんが、それでも人間ほどの大きさがあり、当時の魚類にとっては悪夢のような存在でした。
凶悪なハサミ
頭部の先端には、巨大な鋏角(きょうかく)がありました。これはカニのハサミのような役割を果たし、獲物をしっかり掴んで口に運ぶために使われました。
機敏な遊泳
体の後半にある一対の脚は平たいパドルのようになっており、これを器用に動かして水中を泳ぎ回ることができました。巨大な体ながら、意外と機敏だったと考えられています。
魚類の天敵
当時の魚類はまだ顎を持たない甲冑魚などが主流でした。プテリゴトゥスは硬い殻を持つ獲物でも、その腕力でねじ伏せていた可能性があります。彼らは魚類が進化し、大型捕食魚(ダンクルオステウスなど)が現れるまで、海の支配者の一角を占めていました。
まとめ
プテリゴトゥスは、脊椎動物がまだ弱者だった時代の支配種です。彼ら節足動物の繁栄に終わりが来た時、海の主役は魚たちへと交代していきました。